2019年度冬合宿 北アルプス

≪行動記録≫
【12月28日(土)】晴れ
午前4時20分ごろ家を出て、平塚、古畠宅を回って姥捨サービスエリアに向かう。小林、山田、戸谷の3名と合流し、車2台6名で沢渡へ。すでに佐原、飯田、島田の3名も沢渡に待っており、全員揃う。共同装備等を9人分に荷分けして、タクシー2台に分乗して釜トンネル入口ゲートに行く。いよいよこの先は自分自身の足で前へ進むのだ。
ゲート発8時10分。何故か灯具が消され真っ暗なトンネルを、ヘッドランプも付けずに重い荷物を担ぎ、黙々と歩く。二つ目のトンネルは灯りが付いていたので足元も見えたうえ、短かった。この先の上高地バスターミナルまでは、普段だと車で10分から15分くらいなのだが、歩くとなると1時間半ほどかかりそうだ。今年は雪が少ないとわいえ道路は白く滑りやすい。我々9人の仲間はひとり一人が楽しそうに、ゆっくりゆっくり前に進む。明神、徳沢への道も、冬の今は数人とすれ違うだけだった。
荷物は重く、やっとの思いで徳沢に着く。時間も早いので、少しでも上へ登ろうということになり、標高2,000mの平坦地まで登ることになった。この長塀尾根の最初の登りは急で、息が上がる。一歩一歩足を運び、何とか目的地にたどり着き、テントを張って今日1日の行動が終わった。あとは仲間の集う宴会だ。

(柴本 記)


 明神手前を行く

 8:05釜トンネル入口~10:00上高地BT~11:00明神~12:00徳沢園、12:35発~14:30長塀尾根2,000地点幕営

【12月29日(日)】晴れ
 4:00起床、6:30テント場発~12:00蝶ヶ岳、避難小屋

【12月30日(祝)】風雪、上高地は雨
夜半から強めの風が冬季小屋の壁を叩いていた。風は強いが、気温はマイナス5°C程度とずいぶん高い。
山田・佐原は下山のため荷物を背負い、残り7人は蝶槍へのアタックのため宿泊装備を小屋に置いて身軽で表に出る。
稜線の積雪は少なく、雪と砂礫が露出した部分とが相半ばだ。霧が出て視界は数十m、風は15m程度か。風で顔廻りの装備がめくれないよう気をつけながら進む。時折風が強まるが、耐風姿勢の必要はない。けど丸一日吹かれるのはイカン強さだ。
先行する小林さんが「雷鳥だよ」と声を上げる。この風の中、鳥も体温を奪われるだろうに何のメリットがあって出歩くのか。強風の下、雪の上を真っ白なライチョウがぴょこぴょこと歩き、やがて消えた。

横尾分岐の少し手前で、アタックは中止の判断となる。佐原・山田は視界不良の中、横尾へ向け進んでゆく。本隊は冬季小屋に戻り休憩し、装備を整え、長塀尾根を下山する。森林帯に入ると穏やかな雪降りになり、標高を下げるごとに気温はあがっていく。途中、標高を下げず尾根の途中の雪の中で幕営するか検討したが、下りることにする。


      強風雪の稜線   


                          樹林帯まで下る(長塀山付近)

徳沢園につく頃には気温は0°Cを越え、雪は雨になった。冬の雨はいただけない。寒いだけじゃなくザックや衣類に浸み込み、ずっしり重くする。一気に下山かと思ったが、稜線からの行動距離の長さと雨による疲労により、上高地バスターミナルに幕営しよう、という運びとなる。平塚・飯田・島田はそのままあと3時間を歩いて下山し、古畠・小林・柴本・戸谷がターミナルで一泊することを選択。
3人を見送った後、ターミナルの大きな庇の下にテントを張り、冬山らしからぬことだが雨どいから豊富に落ちる雨水を鍋で楽々と集め、割り切って燃料をバンバン焚く。濡れた服が乾けば気分もよくなり、お湯割りで乾杯して最後の山の夜を楽しく過ごした。
 
4:20起床、6:30避難小屋発~7:00横尾への分岐手前まで~7:30小屋帰着、8:40撤収発~9:10妖精の池~9:45長塀山~11:10往時テント場~12:20徳沢園~13:35明神~
14:55上高地BT  (戸谷 記)
 
【12月31日(火)】曇り
 昨日は疲労困憊でゲートまで歩く自信もなく、バスターミナルの屋根の下でテントを張り、ゲートまで行ける3人と分かれ、古畠、小林、戸谷、柴本の4名で一夜を過ごした。徳沢から雨の中を歩いてきたので、着ているものから何からひどく濡れてしまった。幸い燃料も食料も沢山あるので、どんどんコンロの火を焚いて衣服を乾かし、いろいろ贅沢しながら食べた。気温が高いせいか一晩中屋根から雪や氷が融けて落ちる音がした。時には雷が落ちたようなものすごい音を立てて氷が落ちていた。
 朝6時過ぎ、荷物をまとめて歩き始める。昨日までの疲れが残る足を引きずりながらゲートへ向かう。途中、休憩しながらゲートに着くと、前で平塚が待っていてくれ、飯田もすぐに来てくれた。沢渡で温泉に入り疲れを癒す。あとは家に帰り正月だ。
 
 4:30起床、6:25上高地BT発~7:20大正池~8:25釜トンネル入口ゲート
(柴本 記)
【平塚、飯田、島田の記録】
 30日下山した島田、飯田、平塚は18時過ぎのバスに乗り、釜トンネルから沢渡まで
下りた。沢渡駐車場の脇にある「山小屋ともしび」の湯に浸かり労をねぎらった。
 島田は、この日のうちに自宅へと戻っていった。飯田、平塚は車中泊し、よく31日の朝、釜トンネル出口に後続の会員4名を迎えに向かった。全員元気な様子で戻ってきた。夕べは、楽しいひとときを過ごしたとの報告で、英気も同時に蓄えたようであった。昨日の雨も上がり、無事沢渡に戻った。
  30日:15:10上高地BT~16:40釜トンネル出口、18:00路線バス乗車
  31日:8:15釜トンネル出口で迎え
(平塚 記)
 
 
 
【30日、山田・佐原パーティーの記録】
29日は快晴で風もあまりなく本当にいい天気だった。30日は佐原会員と下山の予定なので横尾への下山路の偵察に小林リーダーと出かけた。横尾から上がって来たパーティーとも出会えて確実なトレースがあることが確認できた。しかし西から巻雲が発生し翌日の天気の悪化が予想された。
 
 夜半から風が強まり30日の朝冬季小屋を出ると外は吹雪だった。横尾までの下山路は樹林帯に入ればトレースは消えていないと思われたが、そこまでは視界も悪くトレースがないとルートが解るか心配だった。分岐までは全員一緒に行動した。結局悪天で主力パーティーも常念岳へのピストンはあきらめ冬季小屋に引き返すこととなった。山田・佐原パーティーは分岐から横尾へ下山した。
分岐からの下山路は夏道が一部解るところもあり、樹林帯のトレースに導かれた。横尾への下山路は尾根というよりも急な斜面を下るところもあり、一気に標高を下げることができた。分岐から1時間30分ほどで横尾に到着した。天気は悪く視界もきかず楽しみのない下山となった。横尾には立派な冬季小屋があり韓国パーティーが小屋の中でテントを張って休んでいた。
我々はみぞれや雨の中を黙々と下山した。釜トンネルを抜けると下山者を待っている予約のタクシーがいたので、我々も運転手さんに頼んでタクシーを呼んでもらった。タクシーは20分程度で到着しスムーズな下山ができた。
冬なのに雨に会いこのところの異常気象を感じた。ゴアテックスのダブルヤッケを着ていたが結構雨がしみてきた。このところの異常気象を考えると冬のウェアについても考えなくてはいけないように思えた。
 
  常念岳を望む(蝶槍に立つ佐原)

冬季小屋 6:50  分岐 7:10  横尾山荘 8:40 

上高地バスターミナル 11:00 釜トンネル出口 13:30
(山田 記)
 
 
 
 
 
 

Groupe Des Moraines

長野市の山岳会グループ・ド・モレーヌです。 山は春から夏に向かっています 飯綱山は日に日に春山から夏山に向かっているのが感じます 今年もモレーヌではお試し山行をやりたいと思います 山岳会やモレーヌに興味があるかたが対象です 山岳保険に加入している方、加入できる方 山行場所はモレーヌで指定させていただきます 最低限の装備は準備していただける方 ホームページの連絡先より連絡ができます

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