2018.12.29~31冬山合宿 八ヶ岳(赤岳、阿弥陀岳)

【合宿総括】

                            合宿L、小林

 より多くの会員の参加を考慮して行者小屋から赤岳周辺を登ろうと、当初は全日程組が雪稜を継続して行者小屋に入ることや登攀にも挑戦しようと考えていた。しかし、直前にアクシデントで入山できないメンバーが出たため行動予定の修正や装備・食料の見直しを行って何とか対応できた。1日早めて全員で下山したことで、撤収もできたと思う。

天候に恵まれたことが一番だが、年齢構成・錬成状況からすれば、行動内容は良かったと考える。

【反省、今後に向けて】

 計画検討の早期開始

 合宿への希望、錬成、計画づくり等に各々自らが参画する。

 急遽の不参加に対応するため、担当は正副2名体制が必要事情で不参加だったが、新会員の基礎技術習得の場の提供

【行動概要】

12月29日 美濃戸口から入山し、行者小屋にBC設営

       柴本、平塚、小林、山田、佐原、小沼

12月30日 文三郎道から阿弥陀岳:柴本、平塚

       北稜から阿弥陀岳:山田・小沼、小林・佐原

       下山:山田・小沼   入山:西之園

12月31日 文三郎道から赤岳、地蔵尾根下降し下山

       柴本、平塚、小林、西之園、佐原

【行動記録】

12月29日

美濃戸口8時集合とのことで、小林と朝5時半に合流して長野で平塚を乗せ、高速で美濃戸口に向かう。

すでに山田、小沼、佐原の3名は山荘前に来ていた。本来なら、他に戸谷、木村の2名も入り、8名で登る予定だったが、体調不良のため6名になった。駐車場で、改めて装備食料等を調整して6等分して出発する。

中野では2日ほど前から雪が降り積もり、辺り一面雪景色で、家を出るときも雪がちらついていたのに、長野を過ぎ松本に近づくころには、周りの山々や道路に雪の降った痕跡もない。美濃戸口からの林道も、登山道にもかなり上まで雪はまばらで、例年に比べ登りやすい。大滝出合の少し手前辺りから本格的な雪道となり、冬山らしくなってきた。

当初に比べ2名少なくなって各自のザックが幾分重くなったが、何とかここまで来た。もう少し、もう少しで川原の平坦地に出る。そうすれば、あと1ピッチで行者小屋だ。あと少し、あと少し。やっとの思いで小屋に着く。午後1時半頃である。今日一日の行動もここまで。

テントを張り、ゆっくりくつろぐ。いつの間にか酒も入り、明るい笑顔の仲間の語らいが始まった。今日一日お疲れさまでした。

美濃戸口発8:40

美濃戸山荘9:40 堰堤横10:40

北西稜入口?12:40 行者小屋

13:15 幕営14:00


赤岳が見える

(記:柴本)                             

 12月30日、阿弥陀岳北稜

≪山田・小沼パーティー≫

朝4時に起き、ゆったり準備をして明るくなった6時半に出発をした。トレースがあったので、北稜の尾根まではあっという間だった。尾根上でハーネスとガチャ類を着けていると、2人パーティーが追い越していったが、2人はその先の岩場もノーロープで登っていたようで驚いた。我々が第1岩峰に着くと別の先行パーティーがいたが、道を譲ってくれ感謝。早速取りついた。

1ピッチ目、取付の凹状を軽快に抜ける小沼

 ホールドとプロテクションが豊富な5メートル程の露岩を過ぎると雪稜になって1ピッチ終了。終了点から始点に声を張り上げるも届かず困ったが、阿吽の呼吸で山田さんもすぐに登ってきた。第2岩峰はミックス壁で、ピックを雪面に刺して快適に登った。

 2ピッチ目の終了点で小林さんと佐原さんを待っていると、一般ルートに平塚さんたちの姿も見え、全員合流して阿弥陀岳の山頂に立った。阿弥陀岳の北稜は、核心が2ピッチと短いが、人気も高く楽しいルートだと改めて感じた。

幕営地6:30 岩場取付7:40 阿弥陀岳山頂9:30 幕営地10:30

 (記:小沼)

≪小林・佐原パーティー≫

 早めに出発できるよう4時起きで準備を進め、夜明けとともに出発。天候は雲が多く、赤岳山頂付近も雲に隠れることが多い。文三郎新道と中岳沢の分岐で、柴本さん平塚さんと分かれる。沢をしばらく詰め、右側の側壁を登って、樹林帯の中を尾根沿いに登る。先行パーティーが、それほど雪が付いていない急傾斜の尾根を登っているのが見える。ほどなくその場所を通過して岩稜下に着く。

霧氷の美しい急雪壁を登る


 先行パーティーは、岩稜の一番下から取付いたが、我々は真ん中の溝状のところから登る。岩登りは久々で、アイゼンに体重を預けるのが難しく感じた。2ピッチでナイフリッジを越えて山頂へ。柴本さん平塚さんとも合流して下山する。

ナイフリッジを登る

阿弥陀から中岳のコルまでは雪の付きもよくなく、夏道でない安全なルートを下降する。コルからは、中岳沢を一気に下降し行者小屋にはかなり早く到着した。   (記:佐原)

文三郎道から阿弥陀岳 ≪柴本、平塚≫

 29日入山の疲れ、今朝の行者小屋BCから見上げる阿弥陀岳方面の雲行き。両者あいまって行動の気が進まない。北稜チームの気迫に押され同時にBCを出発。間もなく中岳沢と文三郎尾根の分岐にさしかかる。ここで、この雪の少なさなら、このまま中岳のコルまで一気に登りたいところであったが、安全を考慮したほうが良いとのことで、北稜パーティー4人と別れ文三郎尾根を選択する。

文三郎尾根にて

下部は樹林帯が続き風除けにはもってこいの登り。気温が低いが適当な運動量で寒さに対抗する。梯子段が続く登山道になり行者小屋方面から吹きつける風が強くなる。見上げれば中岳から阿弥陀岳方面の稜線に北から上昇気流が発生し視界が遮られたり、また見えたり・・・先を気遣いながら文三郎分岐までやってきた。この先は中岳を見上げ一旦下ってまた登りかえし、体力が続くか心配になる。下りきったコマクサの群生地(開花時期)を過ぎたころ1人の登山者が後方から見えた。分岐をすぎてからは、ほとんどが赤岳方面に登山者が分散されてしまったが、我々と同じく阿弥陀をめざしているようだ。稜線は風が強く雪が飛ばされて歩き易い

中岳を過ぎ、やや雪が深くなる。中岳のコルへは一気に下る。一休みしているところへ後方から登山者が追いつく。先にいってもらい暫くして阿弥陀最後の登りに取り掛かる。下から見上げると厳しそうにも見える。最初の梯子を通過したあたりから吹きだまりの雪があった。下山時にアイゼンが効かない個所をチェック注意しながら登る。トレースを辿り前方5m程の岩場にさしかかる。右下はスパッと切れていて墜落すれば止めようがない。登りは右上の灌木を手探り にし岩にアイゼンを当てて何とか越えた。ここを最後に傾斜も緩やかになった。

山頂手前の北稜の終了点に登攀メンバーの4人の姿が見られた。先に山頂へ着き、待つこと5分ほどで全員集合。早々に下山に取り掛かる。我々が登ってきたルートの詳細を伝え、すぐにザイルを出せるよう佐原君にザイルを肩掛けしてもらう。下りて行くと左右にトレースが分かれ我々2人は、左を登って来たようだ。右へ行った方が安全ということで進路変更し、岩場の連続であったが雪もあまり着いておらず、ザイルも出さずに済んだ。

中岳沢を下る

中岳沢のコルに着き下山路を話合う。先ほど阿弥陀へ登るまえに休憩しているところへ中岳沢から登ってきた登山者がいることと、梯子取りつきから同コ―スを下りたパーティーがいることを報告し、降雪も少なく雪崩のリスクは低いので中岳沢を下ろうということに決定。沢に入るとトレースもはっきりしているし、デブリもない。雪もしっかりと安定していた。中岳を経由し来たコースを戻ることに閉口している自分にとってなによりな褒美であった。(記:平塚)

 陽が当たってテントの中はポカポカで早々に酒が入るが、柴本さんを中心に食料装備を再チェックして、明日は全員で行動して全員で下ることと決定する。西之園さんも、我々のテントを探す元気な声を上げながら2時半に到着し、盛大な宴となった。 (記:小林)

12月31日

 貼り付けたカイロのおかげか、久しぶりの冬の幕営でも暖かく眠れた。まずはコーヒーを飲んで朝食。レトルト丼と漬物。良く晴れていて星がきれい。明るくなる頃テントを出て準備する。アイゼンを付けて出発。文三郎尾根を登る。アイゼンが良く利いて気持ちがいい赤岳主稜には2パーティー程取り付いている。後ろを振り返ると雪のない高原に人工雪を付けた車山スキー場が見える。今年は雪が少ない。文三郎も階段がしっかり出ていて少々厄介。しかし、その他はトレースもあり歩きやすい。途中2回ほど休憩して赤岳頂上に着く。穏やかで陽もあるので、風下側にいるとポカポカ暖かい。行者の幕営地はもう少しで陽があたりそう。ゼンが良く利いて気持ちがいい赤岳主稜には2パーティー程取り付いている。後ろを振り返ると雪のない高原に人工雪を付けた車山スキー場が見える。今年は雪が少ない。文三郎も階段がしっかり出ていて少々厄介。しかし、その他はトレースもあり歩きやすい。途中2回ほど休憩して赤岳頂上に着く。穏やかで陽もあるので、風下側にいるとポカポカ暖かい。行者の幕営地はもう少しで陽があたりそう。

 時間もまだ早いので、天望荘でコーヒーやお汁粉などを頂く。昨夜お酒の後、水分を取らなかったので喉が渇き、コーラをがぶ飲みしてしまった。山の上で炭酸が飲めるなんて、小屋のおかげ。後は地蔵尾根を下り、行者小屋の幕営地まで戻る。テントを片付けながら、中途半端に残ったお汁粉に餅を入れる。天望荘でお替り自由のお汁粉を何杯か食べた佐原さんは、ここでもお汁粉を頂く。 団装を分けて、荷物をまとめる。私は予定通りの日程だが、明日下山予定の3人も今日下るという。この量ならば、3人では大変だっただろう。私は入山時に荷上げが出来なかったので、多少なりとも関われてよかった。あとは重いザックを背負い美濃戸口目指してひたすら歩く。年越しをするパーティーが続々と来ていた。美濃戸口でコーヒーを飲みながら精算し、合宿を終了した。


 冬合宿が八ヶ岳に決まった時点で、自宅からも近いので何とか時間をやり繰りして参加し、10年ぶりに稜線へも登ってみようと考えた。合宿前の錬成は十分とは言えないが、忘れていた感覚が少し戻り、衰えている部分も分かって良かった。山に没頭する時間を作るのはなかなか大変だが、チャンスをつくってまた行きたいと思う。

 起床4:45 幕営地発7:  赤岳主稜トラバース地点8:20

キレット分岐9:05 赤岳山頂9:45 天望荘10:15~:45

幕営地11:40 撤収出発12:40 美濃戸山荘15:00 美濃戸口16:10

(記:西之園)


Groupe Des Moraines

長野市の山岳会グループ・ド・モレーヌです。 山は春から夏に向かっています 飯綱山は日に日に春山から夏山に向かっているのが感じます 今年もモレーヌではお試し山行をやりたいと思います 山岳会やモレーヌに興味があるかたが対象です 山岳保険に加入している方、加入できる方 山行場所はモレーヌで指定させていただきます 最低限の装備は準備していただける方 ホームページの連絡先より連絡ができます

0コメント

  • 1000 / 1000